海外事業本部

コンサルタント事業本部

海外事業本部 経済コンサルタント 藤田 綾
ODAプロジェクトに参加し、グローバルに活躍。国際協力を通じて社会を変革していく。
海外事業本部のお仕事の内容を教えてください。
藤田
途上国における政府開発援助(ODA)プロジェクトの実施や業務のマネジメント全般を担当しています。
日本のODAプロジェクトは社会基盤インフラ、電力・エネルギー、経済開発、社会開発など多岐に渡り、世界中の途上国がその対象となります。
私たちコンサルタントの専門家は、具体的にはプロジェクトが実施されている地域に滞在し、協力相手国の省庁の担当者や独立行政法人国際協力機構(JICA)の職員などのパートナーとして、調査や技術支援プロジェクトの実施と円滑に進めるための管理業務をおこないます。
現在、どのようなプロジェクトに参加していますか?
藤田
1年の半分はパキスタンに滞在し、繊維アパレル産業職業訓練プロジェクトでコーディネーター兼コミュニケーションオフィサーとして活動しています。
パキスタンの繊維アパレル産業を活性化させるため、現地の職業訓練学校に現地の人々を集めて職業訓練を実施するプロジェクトなのですが、私は職業訓練学校の研修計画や政策レベルでのマーケティング戦略の策定などの業務サポートを幅広く担当しています。もちろん、プロジェクトに関わる方々の航空券・ホテル・レンタカーの手配からアポイントメントのやりとり、各会議資料の作成まで、細々とした作業も私の業務です。
自分自身も努力を続けて向上していくことが重要です。
海外で仕事をするには、どんな人材が望ましいでしょうか?
藤田
まず英語でのコミュニケーション力は必須です。パキスタンのプロジェクトには現地語の通訳の方がいらっしゃいますが、日常の連絡・交渉事ではやはり英語がよく使われますから。
文系でも活躍できますか?
藤田
もちろんです! 当社のコンサルタント・エンジニアリング両事業本部は理系の人が多いのですが、海外事業本部は文系理系を問いません。私も文系の学部卒です。
むしろ、ジェンダー、雇用、食糧問題、安全保障など文系の素養を活かす仕事がたくさんありますので、文系の方にぜひ入社していただきたいです。もちろん、理系の方はご自身の専門性を活かして海外で活躍できます。
私も海外にいながら、いつも「会社に守られている」と感じます。
御社の社風について教えてもらえますか?
藤田
当社は建設・電力・金融機関・商社など、さまざまな業界出身の中途入社社員が多く、多種多様なバックグラウンドを持つ人材が社内で切磋琢磨しています。
とりわけ海外事業本部はこの数年で急成長しており、関わるプロジェクトもどんどん大規模になり、内容も多様化しています。まさに成長の真っただ中にありますので、他社と比べて若手社員にチャンスが多く、新しいことに挑戦させてくれる社風だと思います。
私の場合、国内に滞在中は若手社員の社内勉強会を月2回開き、互いに刺激しあっています。組織が急速に成長していますので、若手社員が組織改革のアイディアを発案し、上司や社長に提案することもあります。当社は若手社員からの提案に耳を傾けてくれる社風ですし、「こんな社外研修を受けたい」と希望を出せば、前向きに検討してくれることも多いです。
入社直後、藤田さん自身はどんな仕事に参加しましたか?
藤田
1週間の入社後研修を終えると、すぐにプロジェクトに入り、OJTで先輩から教わりながら仕事を覚えていきました。
1ヵ月目には先輩とともにインドネシア、カンボジアへ連続出張。2年目からひとりで海外出張をこなすようになり、現在3年目です。
途上国での仕事と聞くと、反射的に「危険」と思われる方もいるでしょうが、当社は危機管理が充実しています。私も海外にいながら、いつも「会社に守られている」と感じます。
現地の人々に近いところで仕事ができることにやりがいを感じています。
今後の目標を教えてください。
藤田
身近な目標としては、より効果的で効率的なプロジェクト・マネージメントができるようになりたいです。
大きな目標としては、途上国の貧困層の生活向上に貢献していくことでしょうか。
今、パキスタンの女性を対象にした縫製の職業訓練に関わっています。イスラム圏の女性は社会的理由から自宅に閉じこもりがちですが、手に技術をつければ、縫製工場などで働けるようになります。結果として女性も経済力を身につけ、社会的地位も向上するはずです。
道のりは長いですが、国際協力で現場に腰をすえ、現地の人々に近いところで仕事ができることにやりがいを感じています。

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